酷暑で健康にもメンタルヘルスにも大打撃、どう対処する!?

フルタイムで会社員をしながら、ワンオペで3児を育てている。正直に言おう。めっちゃ辛い。「子供をかわいいと思えない」「優しくできない」とか、そういう次元の問題ではない。

そんな贅沢な悩みはTwitterを開き、140字を書き終わる前にスッキリするはずだ。悩む前に「保冷剤持ってきて(2歳)」「牛乳飲みたい(4歳)」「宿題やりたくねえ!(7歳)」と繰り出されるコンボに対応していかなくてはならない。体力と気力、そして寿命をゴリゴリ削りながら毎日を送っている。

「夫は?」と思ったそこのあなたは子供がいないか、旦那ガチャでSR(スーパーレア)、つまり当たりを引いたのだと思う。回れ右して、「夫が作ってくれたカレー♪」「夫婦で映画デート♪」とかをSNSにせっせと投稿してきて欲しい。大丈夫大丈夫、私のような女はキラキラママのアカウントをミュートしてるから、目に入らないので。

夫には一切、期待していない。昨日も仕事で遅くなっているのだと思いきや、ジムでトレーニングした上にサウナまで入っていた。そんな男に「辛い」とLINEで泣きついたところで「筋トレ終わったから、今から帰るねー」という返事しか得られるものはないからだ。これ実話ね。

ゲームレベル・アンノウン(>ハード>イージー>ノーマル)な毎日を過ごしていると、7歳長男に「ママの真似して」と言うと白目を向かれ、4歳長女に「『は? 自分でやって』」と地獄の底から響くような声で言われる。そんな私だが、習慣としていることがある。pixivで絵師さんの美しい絵を見るのも好きだけど、それ以外にも、もうひとつ。

子供たち三人に、寝る前にオイルを使ってマッサージをしています。

……はい、せーの。

「は?????」

何だったんだよ、今までの前振りは。おそらく四行前でページをそっと閉じた人も多いと思う。「何だよ、良い話かよ」って。そうだよ。だって、子供のことは好きだもん。旦那デスノートでも書いてると思った?(興味がある人は、Twitterで#つけて検索してみて下さい。超面白いです)

マッサージオイルは何でもいいけど、ラベンダーとか癒される香りがついていて、適度に安いもので。子供がふざけて使っても、心理的ダメ―ジは少ないくらいの価格が理想。以前、やけにオイルの減りが早いと思ったら、4歳長女がメルちゃんにオイルマッサージしてた。

ツヤツヤのメルちゃんを子供部屋で見かけたとき、テレビでよく見るけど一生使わないと思っていた、あのセリフを叫んだ。「犯人は……お前だったのか!」

マッサージのやり方は、本を読んだり、動画を観たりして独学で学んだ。7歳長男は「ここにゴミ貯まってるから、よくマッサージして」と言ってくる。コリのことをゴミと呼んでいるらしい。どんなに怒りまくった後でも、くたびれて生きていくだけでものすごい労力が必要な気がする夜でも、無心で子供をマッサージをする。

そうするとマッサージしている側も、子供が気持ちよさそうにしていると、不思議と癒されてくる。そうして「あの時、ママ怒りすぎちゃった。ごめんね」「うん……(寝落ち)」なんてやり取りを三人分繰り返していると、「ま、良いか。うまくいかない時もあるさ」と思えてくる。

先程まで抱いていた全人類を呪いかねない感情も、うやむやになってくる。全員寝る頃には「こんな私をママにしてくれてありがとうな!」と晴れ晴れした気持ちになって眠り、翌日のカオスな朝に突入するのだった。

私もマッサージでリラックスしたいな……

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登彩さん サウナ偏愛、3児の文筆家×金融系ITワーママ

渋谷で3児(6歳,4歳,2歳)を育てる、金融系IT企業のフルタイムワーママ。元メガバンク法人営業。副業で小説やエッセイを執筆。海外文学とサウナ偏愛。週7でワンオペ、実家は遠方。2023年秋からフランス移住予定で、日本でのバタバタも書いていきます。

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