2019.05.31 / 2019.06.03
GET WILDなBBQからハッピーサマーキャンプへ
雨、雷、トンビの襲来と自然の厳しさに怯えたGET WILDなBBQ(ご興味ありましたら文末リンクご参照!)から一夜明けたこどもの日は、高原キャンプ場へと繰り出しました。
といっても、目指すは横浜の中心地、山下公園のすぐそばにある神奈川芸術劇場です。
ー劇場が、キャンプ場になっちゃった?!歌あり、ダンスあり、ハプニングあり?!な90分で1泊2日!キャンプ場でフェス体験!ー(公式サイトより)
その名も『KAATキッズ・サマー・パーティー2019 in KAAT高原キャンプ場』!新感覚のスマートキャンプに行ってまいりました。
普段は、本格的な演劇が催される劇場ロビーは、シーンと静まり返った大人のアート空間。一度長女がAEDを取り出してしまって、ロビーにけたたましいアラート音を鳴りひびかせたトラウマもあり、子連れにはちょっと敷居が高い印象でした。
しかし今日は様変わり。こどもの楽しげな声と体温と色にあふれています。
あちこちに飾られた手作りの素敵なオブジェに「わー!これはなんだろう!」と目をやっていると、ふいに冷水を浴びせかけてくるようなニクい仕掛けも。
会場には靴を脱いで裸足で入っていきます。気持ちのいい人工芝が敷き詰められたくらい通路を抜けるとそこは…。
ちゃんと、高原のキャンプ場!!
ステージ上のスクリーンいっぱいに抜けるような青空と高原の緑が映し出され、すっかり椅子が取り払われた客席にはいくつも居心地のよさそうなテントが設営されています。
耳をすますとかわいい小鳥のさえずりとセミの声も聞こえます。太陽が照りつけるようなじりじりした暑さも、どうやっているのか、ライトと空調を駆使して再現され、ちゃんとそれっぽく感じられます。
本当によくできてる〜!
こどもたちの反応はというと…。
一生懸命天井の照明あたりをキョロキョロ見上げています。「すごいねー!」と話しかけると1号、2号が声を揃えて「鳥、いない?」。
ご、ごめんねー!今日は大丈夫、リラックスして楽しもうね。
いよいよフェスがSTART!
入り口で貸してもらったチェアをテントの前に置いて辺りを見回していると、ステージに大きな数字のカウントダウン。
いよいよフェスが始まるようです。
3、2、1、0!
芝生にあぐらをかいたり、テントの中で寝転んだり、思い思いにくつろぐ観客の間から走り出たオサレな若者二人がギターとベースを抱えてパフォーマンスを開始します。
自然に体がリズムを刻み、雨も雷もトンビも虫刺されも、芝生に直接座ってズボンが土の水分を吸ってじっとり濡れてくる心配もなーんにもない、スマートな時間がスタートしました。
昨日の今日なので、バーチャルならではの絶大な安心感にどっぷり身を委ねられることが、ことさらにうれしく感じられます。
「1泊2日」の不思議体験
音楽を楽しんでいると、空が暗くなり、雨音が響き始めました。実際にポツリ、ポツリと水が降ってくるのも感じます。
雨音は次第に強くなり、降り注ぐ水も多くなってきます。空気もなにやらひんやり、フェスの映像ではおなじみの、機材に慌ただしくビニールをかけるスタッフの姿も見られます。
雨上がりの空に虹がかかった後、オレンジ色の夕暮れ時、群青色の夜へと、時は流れていきます。
お友達と一緒に夜の帳に包まれるのは初めての子供たち。興奮気味に懐中電灯をつけたり消したりして楽しんでいます。
ステージの星空は、さらに上へ上へと登っていき、ついには大気圏をつき抜け、会場はスペーストラベル的な音と光に包まれていきます。
暗がりの中、なんかみたことあるような、ないようなヒゲとメガネのおじさんがスタンバッてます。
一緒に行った、サブカルやアートにも造詣の深い年下のお友達のママAさんがいち早く「あ!あれっ!!かせきさいだぁさんですかっ!?」と興奮気味に話しかけてきたのに対し、「え?有名な人たち?」と乗り遅れ、お友達ママBさんが「ほらほら、朝シャキーンに出てるミスター…」と出してくれた助け舟にも「あーーー!ほんとだ、道路壊したりしてる人でしょ?!」と乗船失敗。
わかってないおばちゃんはそっと取り残し、シャキーンでおなじみの「ミスターアクシデント」のパフォーマンスが始まると、会場のボルテージが明らかにぐくっと上がっていきます。
それを背後から演出する、スクリーンに繰り広げられる独特な映像も素敵すぎです。ふと舞台袖を見ると、なにやら机いっぱいにひろげたものを顕微鏡のようなもので映しているお姉さんたちが。
こういう演出をVJっていうそうです。ユニット名はonnacodomoさん。
本当に、ひとつひとつの仕掛けに、参加者を楽しませるためのこだわりが感じられます。
最後はかせきさいだぁさんがうたう「パプリカ」に、大人も子供も思わず踊り出し、イベントは大盛り上がりの中おひらきに。
会場の外に出ると、リアルワールドはまだお昼の12時半。1時間半とは思えない、不思議なスマートキャンプ体験でした。
令和初の大型連休、本当の自然だからこその楽しみ(と恐怖)、精巧に作り込まれたスマート空間でこその時空を軽々と超えたバーチャル体験、どちらにもそれぞれの楽しさがありました。
そして、怪我の功名というべきか、前日の過酷な自然体験があったからこそ、エッセンスだけを抽出してギュッと凝縮したスマートキャンプの楽しみも、こどもたちは濃縮還元で感じ取れたのではないかと思うのでした。(無駄に前向き)
こどもたちが大きくなる頃には、AR、VRの楽しみはもっと増えているのかもしれません。
そのとき、リアルの体験とバーチャルの世界を、イメージの力で縦横無尽に行き来し、自由に楽しみ、できれば、自分らしい形でアウトプットすることもできる魅力的なオトナになっていることを願う、そんなこどもの日でありました。
遊び倒したGWの翌週、今年は3日遅れで筋肉痛がきました。
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たかままさん
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「保育園児ママの今こそ育児の青春時代!」がモットーの更年期ちらつく歳女(としおんな)。不条理だらけのワンオペ育児、ビジネス文書でみかける用語で考察してみたいと思います。